Googleカレンダーの予定をチャットツールに通知する(Slack編)

目的

前手順でGoogle Apps Scriptの作成(カレンダーIDの設定含め)が完了しています
この手順ではGoogleカレンダーの情報を1日分、Slackに書き込むGoogle Apps Scriptを作成する方法について説明します
必要なもの: Slackの該当サーバーのWebhook作成権限(アプリ作成権限)

作業内容

WebhookのURLを取得する方法について

Slackにリクエストして投稿するWebhookのことをIncoming Webhookといいます
Incoming Webhookは、Slack Appとして作成する新方式とカスタムインテグレーションから設定できる旧方式の2パターンあります
どちらかの方法でURLを取得してください
- (1)新方式＊こちらの方が難しいですが、長く使えます
- slack api - Your Appsを開きます
  slack api - Your Apps
- Create New Appをクリックします
  - From scratchをクリック
  - App Name: 表示させたい名前
  - ワークスペースを選択
- Incoming Webhooksを選択
  Incoming Webhooks
  - Activate Incoming WebhooksをONにします
    Incoming Webhooks - ON
  - Add New Webhook to Workspaceをクリックし、投稿先を選択します
    Add New Webhook to Workspace
    
    Webhook の投稿先を選択
  - 正常にWebhookが作成されたら、Webhook URLをコピーします(あとで使うのでメモしておいてください)
    Webhook URL
- (2)旧方式＊こちらの方が簡単ですが、今後使えなくなるかもしれません
- slack app directoryを開き、カスタムインテグレーションを選択します
  - ワークスペースの選択が必要かもしれません
- Incoming Webhook
  Custom Integration - Incoming Webhook
  を選択
- Slackに追加し、通知したいチャンネルを選択します
  Slack に追加
  
  aaaaaaaaa
- Webhook URLをコピーします(後で使うのでどこかにメモっておいてください)
  - URLを全部選択してコピーするようにしてください
    Copy Webhook URL
- なお、過去作ったWebhookでいい場合、設定タブからWebhook URLを取得できます
  Incoming Webhook - 設定
この手順でわかりづらい場合、下記の記事など参照してください

zenn.dev

プロジェクト設定(Slack用の設定)

Google Apps Scriptの画面に戻ります
- 歯車（プロジェクトの設定）をクリックします
「スクリプトプロパティを追加」をクリックします
- 表示されていなければ、「スクリプトプロパティを編集」を一度クリックしてください
プロパティと値が入力できるようになるので、以下のように入力し、「スクリプトプロパティを保存」をクリックしてください
- プロパティ: SLACK_WEBHOOK_URL
- 値: 前手順でコピーしたウェブフックURLを貼り付けてください
Slackの場合、名前とアイコン画像は新方式と旧方式で異なります(たぶん)
- 新方式の場合、アプリで設定している名前とアイコン画像が使用されます(たぶん)
- 旧方式の場合、デフォルトの名前とアイコン画像が使用されます(たぶん)

動作確認

ここまでで、カレンダーをSlackに通知することができる状態となりました
左の<>マーク(エディタ)をクリックし、想定通り通知されるか確認してみます
確認のため、Googleカレンダーで翌日に適当な予定をいくつか作成しておいてください
- 翌日予定が存在しない場合、何も起こらないため、正常に設定できているか確認ができません
デバッグの右にあるプルダウンメニューから、「notifyTaskSlack」を選択し、「実行」をクリックしてください
承認ダイアログが表示されるので、「権限を確認」をクリックしてください
- Google Apps Scriptではデータをアクセスする際、あらかじめ承認が必要です
  権限の確認
アカウントを選択し、次のページでは目立たない「詳細」をクリックします(安全なページに戻るはダメです)
- 今回作成したGoogle Apps ScriptはGoogleが作ったものではないので、詳細を開き、続行します
  Google で確認されてないダイアログ
左下のリンク(安全ではないページって書いてあるやつ)を押下します
安全ではないページ
このGoogle Apps Scriptが使用するデータの使用許可を行います
- Googleカレンダーをへのアクセスと、外部サービスへの接続(WebhookのURLを使った投稿)
  Google Apps Scriptの許可
実行できてない場合は、再度「実行」をクリックしてください
- こういうログのが出て、何も起きない場合
  再試行して、許可してねログ
これまでの設定が正常に動作した場合、Slackに投稿されます
(1)新方式パターン
新方式(アプリ作成しWebhook)
(2)旧方式パターン
- 新方式と書いてあることが違いますが、備考の記載有無です。こちらは入れてない状態で実行しています
  旧方式(Webhook)

トリガーの設定(通知するタイミング)

この手順で、いつSlackに通知するかを指定します
左の時計マーク(トリガー)をクリックしてください
- 現在、なにもトリガーが存在しない状態です
  Google Apps Script - トリガー
右にある「トリガーを追加」をクリックします
- 実行する関数を選択: notifyTaskSlack
  - もし、Slack,Discord両方投稿したい場合、両方Webhookを設定した状態で「notifyTaskDiscordAndSlack」を選択してください
- 実行するデプロイを選択: Head(デフォルト)
- イベントのソースを選択: 時間手動型(デフォルト)
- 時間ベースのトリガーのタイプを選択: 日付ベースのタイマー
- 時刻を選択: 通知したい時間
- エラー通知設定: エラーが発生したとき、通知されるメールのタイミング(なんでもOK)
  NotifyTaskSlack のトリガーを追加
トリガーが設定されます
トリガー設定完了