なんかNotionにあったけど、よくわからない文章。感想という割にそんなに感想を書いてないし、終わりもよくわからない(途中で飽きた?)。面白かったから内輪向けの宣伝のための文章を書いたのだろうか? 文章の練習をしている雰囲気も感じる。
【作品名】竜宮ホテル
【著者名】村山早紀
感想
主人公、水守響呼(みもりきょうこ)は作家だ。なにか、ふんわりとして優しい作風は一部で人気があるらしい。
そんな水守が高校生の時分からずっと住んでいた古いアパートが、この前の大きな地震によってまずいことになり(部屋の壁にたてに走った絵のような亀裂ができた)、新しい部屋を探すことになった。
また、古い付き合いのある出版社から家族についてのエッセイを求められていた。
水守の母親はずっと何年も丘の上の病院で眠っている。中学三年生の冬に、雨が降りしきる中母親が交通事故に遭ったのだ。
母親はよく笑った。柔らかく体を丸め、子どもみたいにくしゃっとした笑顔で。楽しくても、嬉しくても、おかしくても驚いても笑った。
そんな母親の妖精のような笑顔が水守は好きだった。幼い頃は母親と同じように笑っていたが、いつの間にか笑い方を忘れていた。
水守と母親はこの世でふたりだけの「同志」だった。ご先祖様のお陰で、すこしばかり変わっている。
水守はその左目で、空を泳ぐ羽のついた魚を、二本足で立つ三毛猫を見る。
水守は、普通の人に「見えないもの」を見ながら、それを見ないふりをしてきたのだ。
子どもの頃に「見えないもの」を見ることをやめた水守と違い、母親は見えない友達と話すのが好きだった。
母親は人間が好きでも、会う人みんなに好かれても、自分から人と深く付き合おうとはしなかったから、いつも独りだった。
独りの時間でも、「見えない友達」に囲われていたから、さみしくなくて、笑えていたのかもしれない。
見えないと言いながら、水守は不思議な人たちの話を書いた。
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