marukot-chの日記

弱小SEの雑記です

2021年 満足度の高い『ビジネスチャットツール』は【Google Chat】が1位という結果に驚愕したので利用者の声を眺めた記事

 2021年10月1日にオリコンから『Web会議ツール』『ビジネスチャットツール』の満足度ランキングが発表された。自分の感覚としては『Web会議ツール』は妥当だったが、『ビジネスチャットツール』が予想外の結果だった。そのあたりのどうでもいい情報をまとめたい(5,000文字程度だがほとんど意味ない記事になった)。

■満足度総合1位は【Google Chat】
全評価項目、企業規模別、導入決定・管理者の評価でも1位に
■業種別「IT」、職種別「エンジニア」1位は【Slack】
■業種別「製造・物流」、「医療・介護」1位は【Chatwork】
■業種別「サービス」、職種別「事務」1位は【LINE WORKS】
■業種別「金融」1位は【Microsoft Teams】

prtimes.jp

オリコンのページはコチラ。過去ランキング(2020年度)はコチラ

 

 

まえがき

評価項目は「ツールの使いやすさ」「機能の充実さ」「カスタマイズ設定のわかりやすさ」となっている。個人的な感覚ではどれもSlackが1位、機能の充実さという観点ではTeamsとなりそうである(使いやすくはないが)。そんな中、なぜGoogle Chatは1位になれたのだろうか(利用者の声を見たが結局分からない)。去年のランキングではGoogle Chatは参加していないのか、登場していなかった。

 

1位: Google Chatの利用者の声

■良い点

・チャットができる、文面が残る、シンプルである

・タスクごとにグループチャットを分けられる

・ハングアウトより手軽にリアクションできる

・画像やデータも送ることができ、音声通話しつつ画面共有できる

たいていのチャットツールでも実装できている気がする。リアクション機能はSlackが有名にした機能だと思うけれど、向こうはカスタム絵文字として自由に絵文字を追加でき、社風がでて面白いと思う。スレッド機能なんて見たことないと思い調べてみると、Google WorkspaceのBusiness Standard以上のプランのみ使える機能であることが分かった。こういう風につかえるらしい。

高機能チャットルーム(スレッド形式のチャットルーム、ゲストアクセスが可能なチャットルームなど)

 

■気になる点

・既読未読が分からない

・スレッド有無はチャットルーム作成時に決めることができ、後から変更できない

・チャットの未読ができないし、ブックマークができない

・時間外も問い合わせがきてしまう

・過去ログを検索すると、そのチャットのみ抽出され会話がわからない

・画像をひとつひとつ送信しなければならない(複数選択はできるのに)

既読未読がわかるチャットツールは多分、LINE WORKSだけか。グループチャットならTeamsでも把握できる(チャネルや会議メモでは不可。機能ごとにできることが違って便利なような複雑なようなツールである)。

 

2位: Slackの利用者の声

■良い点
・連絡しやすくなり仕事しやすくなった。メールより情報が流れてしまい、情報がストックされず漏れが多くなり、ダイレクトメッセージで話が進み情報共有が低下
スマホでもパソコンでも使いやすいUIUX。チャットでは枕詞不要
・LINEが身近だが仕事と分けたい。LINEのような機能で連絡がとれて便利
・文字入力している人の名前が表示される。リアクションがつけられる。GmailやTrello等外部サイトと連携できる
・PCでもブラウザでも使えるので、インストール不要。メッセージの訂正できて便利
・問い合わせや依頼で今分かる人、対応できる人が返信してくれる。接点ない人と繋がれる
・グループチャットでき、必要に応じ追加できる。画面共有できる

一番目の人は良い点よりも、気になる点がメインな気がする。ピン留め機能があるのでそれを使って情報をストックしておきたいところ。それもで足りないようなら別のツールで情報をまとめておきたい(Teamsなら統合されたWikiがあるが、使いづらい上に検索されないので痛し痒しである)。DMで話をすすめる文化をまずやめたいところ。

■気になる点
・機能がありすぎて使いこなせない
・一定期間経過で強制ログアウトされ、文章が消える
・初期設定や機能がわかりにくい。日本語ローカライズが微妙でシステム上級者向けだったり違和感がある表現になっている

・後でたどりづらい。検索もあまりうまくいかない印象
・どこでチャットしたか行方不明になる。グループやチャンネルが沢山できてしまい、整理できない

・休みの日の通知が鬱陶しい。通知オフだと小言を言われる

一定期間経過の人はブラウザ版を使っているのかな? あまり見たことがない事象かもしれない。チャンネルの整理はプライベートカテゴリ? だかそういう機能を使ったりすればいいのかもしれない。休みの日の通知が鬱陶しい人は企業文化がアレだと思う。休みの日に自動通知オフにする機能はSlackにはあるので、それを使えばいいと思う(通知スケジュールで平日の業務時間のみ通知されるように設定できる)。


3位: Chatworkの利用者の声

■良い点

パイロットグループが利用し始めて「意思疎通がグループ内に一度でできる」良さに気づき、当たり前となった

・メールと違い枕詞が不要で、グループの会話がメールよりしやすい

・ファイル等すぐ送ることができ、画面共有しつつ打ち合わせできる

・テレワークでも仕事の話がスムーズ。過去に遡れ、メッセージ編集できるの便利

・リアクション機能があり、グループの反応が通知で受け取らずに済む

たいていのチャットツールで備えている点だけ褒めている気がする。Chatwork特有の、タスク機能? が褒められる流れなのかと思っていた。

 

■気になる点

・タスク機能が使いづらい(タイムラインに掲載されるのが不便)
ビデオチャットのラグが気になる。添付ファイルの容量限界で削除するとき1つ1つなのが手間

・検索結果の反映数に限りがあり、探すのが苦労。Chatwork全体の容量に限りがあり、定期的にクリーンナップが必要

・営業電話がかかってくる。タスクの間違えて削除したときのフールプルーフがほしい

・やりとりが知らぬ間に上司も見られる設定になっており冷や冷やした。閲覧権限がわかりづらい

・メンションがついていてもメッセージが投稿されると流れてしまう

全体に容量があるのか? 料金プランには載っていない気がする(5GB制限はフリーのみだし、他は10GB/1ユーザ)

 

4位: LINE WORKSの利用者の声

■良い点

・テレワークで疎遠になりがちだったコミュニケーションが蜜になった。メールと異なり既読が確認できて便利

・項目ごとに分けてグループチャットにでき、それぞれノートを分けることができ便利

・メールではタイムラグがあるが、チャットだとタイムリーにやり取りできる

・プライベートで使っているLINEとほぼ同じ利用方法なので直感的。プライベートのLINEのアカウントを晒さずに済む

・PC、スマホどちらからも使える。チャット機能が通常のLINEとほぼ変わらず、スムーズに利用できる

・アドレス帳があり、社内の部署や人間について把握できた

既読未読が確認できて便利という意見は分からなくもないので、それはそれでいいと思う。

■気になる点

・友達追加にQRコード読み込みが必須で融通がきかない。途中から参加しても過去のやり取り見られるようにできるが、機能していない。全体的に見づらいデザイン

・(社内用にカスタマイズされているからか)メッセージの取り消しができない。グループを作る時等の編集がわかりやすくない

・連絡取りやすい反面、時間外にたくさん連絡が来る。会社で一斉に時間外は通知連絡オフにする設定してくれるとうれしい

・外部連携したトークではリプライ機能が使えない。検索が弱い。読み込みが遅い

・スケジュール入力が基本1時間単位で直すのが面倒

メッセージの取り消しができないって、ビジネスチャットツールとしてはよくないのでは。。。検索が弱いのも気になる。


5位: Microsoft Teamsの利用者の声

■良い点

マイクロソフト提供ということで公認のチャットツールんみなった。必要に応じチャットルームで意識合わせでき、円滑にコミュニケーションに役立つ

・メールより短文でテンポよく入力でき、気軽に情報共有できる。写真、スクリーンショット、エクセルも鮮明に見られる。アンケート機能が便利

・オンライン会議でき、異なる拠点とも簡単に会話できる

・メールより気軽にチャットできる。込み入った話のときは資料を共有し会話できる

・リモートで共同作業できる。ステータスが見られる

・絵文字が使える。用途ごとに会話グループを作ることができる

・PC、スマホどちらでも使え、通知が分かりやすい。PC立ち上げているときはスマホに通知が来ない(通知管理が適切)

Microsoft 365についてくるし、個人用としては無償利用できるのでますます存在感を増していきそうな気がする。チャットもWeb会議もできるのがいいところ。絵文字はまぁまぁ沢山あるけれど、リアクションとして使えるのが5種類くらいしかなくて、悲しい(Slackとかは沢山あるから楽しい)。通知がしっかりしているという印象がなかったので、この利用者の声は参考になった

 

■気になる点

・操作性が悪く、ITリテラリーが低いメンバーが使いこなせない。検索性が悪く、過去の情報が見つからない。検索結果のビューも通常と違っており使いづらい

・改行しづらい(Shift+Enter)、ファイル添付面倒(Outlookならドラッグなのに)、音声がズレ会議で間がとりにくい

・過去履歴の検索が扱いづらい。プライベートチャネル、バプリックチャネルの切り替えや過去チャネルの管理したいが、管理機能が足りていない

・チャットで改行しようとし編集途中の文面が送信されてしまう

・在席表示のステータスがすぐ退席中になる。相手のネットワークによりステータスが表示されないことがある。スタンプが少ない

・メニューの見つけ方が分からない。利用しない時間の設定ができない。パソコン触ってない時間が他の人に見えてしまう

何事も処理が重い気はする。Shift+Enterで改行も面倒くさい(設定でそのあたり変更できればいいのに)。検索がイマイチなのは同意。Google Chatであったように、古いメッセージだと? 検索対象が含まれるメッセージのみ表示され、前後の会話が不明だったりする(最近のメッセージだと普通に表示されるので、今年の8月あたりに改修されたのだろうか?)

 

推奨意向の回答者数と、他者推奨特典

・GoogleChat: 590人, 71.2点

・Slack: 822人, 70.3点

・Chatworks: 510人, 68.5点

・LINE WORKS: 731人, 67.4点

Microsoft Teams: 1,090人, 67.4点

 

結論

  • なぜGoogle Chatが1位なのか分からなかった(回答者数が少なめなので、平均値や中央値でランキング作っているのだろうか?)
  • チャットツールを複数導入したりしないので(Teamsだけは例外かも)、あまり参考になる結果とはいえない気がする。大体の良い点がチャットツールすべてに適用されるようなものだった
  • Webhookやアプリで拡張可能なところに触れているものがほぼなくて、なんだか寂しい気持ちになった(Trelloとか連携できるの1つくらい?)
  • Discordでもいいんじゃないか説があった(アレはビジネスチャットツールではないので対象外なのだろうけど。法令に遵守したセキュリティが〜みたいな話がないので参加してもいいのかも。無料だけど)